英語で思考する

読書のおかげで英語の成績が大幅に良くなった、という話の続きです。

その頃心の中で考えている事(思考)をすべて英語に直してみる、という作業をひとり黙々とやっていた時期がありました。

これだったらいついかなる時でもでき、声を出さなくてもよいので誰にも知られることはありません。

すべては自分の心の中だけで完結します。

さらに練習相手もいらない、お金もかからないといういいことづくめの方法です。

 

今でこそ英語の学習方法として英語系ユーチューバーの方などが発信されているやり方ですが、私の高校時代は当然インターネットなど一般に普及していない時代ですので、ちゃんとした英語学習の方法だということは知らずに、ただ何となく思いついたこの方法をゲーム感覚で楽しんでいました。

 

この遊びをやり始めて一定期間が経ったある日、英語がすんなりと理解できるようになり、自分からもスルスルと英語が出てくるのが感覚的に分かるようになりました。そう、これぞまさに英語脳という世界へ一歩踏み出した瞬間です。

つまり英語を英語で考えられるようになっていた、という事です。

 

英語が苦手な人が良くやりがちなことに、英語を日本語に無理やり当てはめるというのがあります。

しかし実際には英語と日本語は文法的にも概念的にも、そして発音もかなりの大きな違いがありますので、最初の内はそのやり方で通用しても、だんだんとそれでは太刀打ちできなくなってきます。

 

そして英語が苦手!という図式が出来上がる、という事だと思うのですが、英語を英語として捉え、英語のまま考えるようになるためにこの訓練方法はとても効果的でした。

 

しかしこのやり方はある程度の文法理解力や語彙力などが必要なので、上級者とまで言わなくても、

中級程度の英語力は必要です。

これに挑戦してみたいという方は、そのレベルに達するまでに、地道に自分の覚えやすい方法で語彙を増やす努力などを、

ぜひしてみてくださいね。