私の英語遍歴

今日は私の学生時代の英語との関りについて綴ってみたいと思います。

私の出身高校は秋田県立能代北高等学校英語科です。現在は能代商業高校と統合され、能代松陽高校となっており、

能代北高はありませんが、古い歴史のある女子高でした。

 

1981年生まれの私の世代は、現代のように幼いうちから英語を身に付けようという雰囲気が殆ど無く、

中学校に入学して初めてアルファベットや英語に触れるという時代でした。都会の方では同じ時代でも事情が違っていたかもしれませんが、私のような田舎出身者にとっては中学生活が始まるその時まで、英語は全くの未知の世界でした。

 

かく言う私も中学校に入学するまで、アルファベットはどうやって書くのかすらわかりませんでしたし、

小学校の同級生の中に自分の名前をローマ字で書ける子がいたりすると、すごい!かっこいい!と感動したものです。

 

初めて勉強する科目ゆえ、まったく何も分からなかったらどうしよう!

と多少の心配はしましたが、幸いにも自分と英語の相性はさほど悪くもなく、中学時代の私にとって英語は得意でもなければ、

苦手でもないという位置づけの科目になっていました。

 

そして受験生になり、高校進学について本格的に決める時期がやってきました。

その時点での自分の成績を考慮し、その他の自分の希望と照らし合わせ、能代北高の普通科に行きたいと決めました。

そんな中、学年主任の先生に高校受験の事で呼び出されました。

当時高校入試には推薦入学という、普段の成績と面接で評価される試験があり、私はそれを狙っていました。

しかし先生はそんな私に、能代北高の普通科は推薦できないけど、英語科だったら推薦してあげるよと言うではありませんか。

 

それは青天の霹靂ともいえるもので、英語科など頭の片隅にも考えていなかった私にとって、驚きの提案でしたが、とある事情があり、できるだけ推薦入学を受けたかった私は、結局英語科を推薦で受験することになりました。

 

なぜ先生たちが英語科に推薦してくれたのか。

それは私の英語の成績が特別よかった訳ではなく、私の学年は偶然にも英語の平均点が飛び抜けて低い学年だったことも関係していたと思います。事実私は自分の英語の成績が良いと思ったことは一度もなく、

テストの点数も極めて平均的で平凡でした(大体いつも60~70点台、よくてたまに80点台程度のものです)。

そんな成績でも周りの点数が低ければ、よく見えるというわけです。

普通科への未練は若干あったものの、英語科を受験し、合格となり、晴れて能代北高英語科に入学しました。